2018/04/14 12:00
ビルボードのHot100を構成するデータのひとつにルックアップがある。これは、PCでCDを読み込んだ際、データベースにアクセスする回数のこと。レンタルもしくは友人などとの貸し借りが頻繁に行われているものほど、ポイントが高くなるのである。
今週のHot100でルックアップの順位を見てみると、トップ3は、米津玄師、星野源、欅坂46という順位になっており、比較的Hot100の順位と整合性がある。しかし、ルックアップの4位がなんと嵐の「Find The Answer」なのだ(【表1】)。この曲は2月21日リリースなので、3/5付で首位を獲得している。しかし、初動はよかったものの徐々に下降し、今週は77位。セールスやラジオのオンエアなど他のポイントも軒並み圏外となっているのに、ルックアップだけはずっと上位をキープしているのだ。
ここからわかることは、前述の通りレンタルが非常によく回転しているということ。では、なぜ嵐だけがここまで顕著なのかというと、おそらくジャニーズのファン層が他のアーティストに比べて若いためだろう。ジャニーズのメインターゲットである小中学生は、CDを気軽に買えるほどお小遣いはないはず。そうなると自然とレンタルを利用することになる。もしくは、持っている友人から借りるという選択も多いはずだ。このため他のポイントよりルックアップだけが突出して上位に残るのではないだろうか。
この現象は他のジャニーズ系でも見られる。嵐と同時期の2月14日にリリースされたHey!Say!JUMPの「マエヲムケ」も、2/26付のHot100で首位を獲得したが、現在はすでに圏外。しかし、ルックアップではいまだに16位に残っており、嵐の動きと比べてみても納得だろう。
なお、back numberやAimerなどもチャートアクションとルックアップのポイントに少しギャップがある。このあたりも分析してみると新しい発見があるかもしれない。Text:栗本斉
関連記事
【Chart insight of insight】 サカナクションの計算された戦略?! ベスト盤と過去曲がチャートイン
「Lemon」こそ完璧な売れ方?! 米津玄師の勢いが止まらない【Chart insight of insight】
ガールズグループはどれも売れ方が違う?! AKB48とPerfumeを比較【Chart insight of insight】
時代によって聴き方が変わる?! レミオロメン「3月9日」のチャートアクション【Chart insight of insight】
ロングセールスは地道な努力あるのみ?! back numberとglobeのベスト・アルバム【Chart insight of insight】 最新News
関連商品
アクセスランキング
1
「KANの歌を歌い継いでいきたい」根本要/馬場俊英/K/トータス松本/槇原敬之がファンと紡ぐKANの音楽ヒストリー
2
<イベントレポート>藤井フミヤ、公式アンバサダーを務める没入型展覧会【クリムト・アライブ】に登場「もっと日本の人に知ってもらいたい」
3
倉木麻衣、3年ぶり待望のシンフォニック・コンサート開催決定 歌姫の「進化と深化」で魅せる新たなステージ
4
<ライブレポート>BAND-MAID、ファンと共に創り上げた渾身のツアーファイナルを経て世界へ
5
<インタビュー>結成10周年を超え、夢の紅白初出場へ――M!LK「イイじゃん」「好きすぎて滅!」で果たした飛躍、リーダー吉田仁人が語る
インタビュー・タイムマシン
注目の画像


















